秋漁は実質禁漁!? 駿河湾のサクラエビ漁が相変わらずピンチ

駿河湾奧のサクラエビ漁、今秋も自主規制 また実質禁漁に

<記事要約>
11月1日に解禁となる駿河湾産サクラエビ秋漁について、静岡県桜えび漁業組合は昨年同様の自主規制を行うことを決めた。

規制内容は
1.水域の親エビ(体長35ミリ以上)の割合
・駿河湾奥(富士川沖) 75%以上
・沼津沖 50%以上
・湾中部 50%以上
・湾南部 30%以上
2.1日あたりの操業隻数、最大60隻
3.1日1回の投網時間は20分以内
とした。規制内容は2019年春漁以降の自主規制を継続するもの。

2019年春漁で実施した総漁獲高制限は、総資源量がわからないことや、資源量が少なすぎて実質的な意味がないことなどを理由に見送った。

サクラエビ秋漁、やっぱりやるんですねぇ~。。。やれるんですかね???

2020/10/02 サクラエビ秋漁前調査 魚影薄く小型目立つ 依然、状態改善せず

2020/10/20 サクラエビ資源量、依然回復せず 秋漁前に分析結果発表

で、9月中旬から10月にかけて県水産・海洋技術研究所が実施したサクラエビの資源量調査の結果、親エビの割合について
・富士川沖 約3%
・湾中部 約11%
・湾南部 約12%
という数字が発表されている。

どの水域でも、親エビの割合は桜えび漁業組合が示した操業可能な親エビの割合を大幅に下回ってるわけです。

これは実質、全面禁漁なのでは?

今年の春漁も史上最低の水揚げ量でしたもんね。。。

2020/06/06 サクラエビ春漁終了 史上最低25トン、不漁に需要低迷直撃

まぁ、春漁では自分たちで設けたルールを守らず禁漁区で操業したりしてたので、自主規制があるとはいえ、どこまで漁師さんの自制が効くのかわかりませんけどね。

ちなみに静岡県水産振興課が公表している直近8年+今年の春漁の漁獲量をグラフにするとこんな感じ。

駿河湾のサクラエビ漁獲高推移

これはもぉ、壊滅的なのではないのでしょうか。。。

2018年は春漁が不漁すぎて、秋漁を休漁したんですよ。。。で2019年、2020年春漁の数字。。。

資源量が回復してないってレベルじゃなくて、すでにサクラエビ取り尽くしたっていう数字に見えてしまう。。。

総資源量がわからない、じゃなくて、すでにいないという認識。

資源量が少なすぎて(わかってるじゃんw)実質的な意味がない、じゃなくて、もぉ手遅れ感がヒシヒシと来てますが、キッチリ漁獲高を抑える。

先日の「サクラエビ秋漁 今年も不漁か」でも書きましたが、MSY(最大持続生産量)でもABC(生物学的許容漁獲量)でもいいから、希少資源はちゃんと守っていかないとマズイですよ。

今の所、サクラエビに限らず漁師さん任せの海洋資源保護。

もっと手を打っていかないと、他の魚介類もヤバいのありそう。。。

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