日本初の観光型MaaS「Izuko」内容充実し実証実験が第3段階へ
<記事要約>
伊豆半島で実証実験を展開する2次交通統合型サービス「観光型MaaS(マース)」が、エリア拡大し第3段階に入る。2020年11月16日から2021年3月31日まで実施する。交通機関や観光施設のデジタルチケットを取り扱うサイト「Izuko(イズコ)」の、下田市内のタクシー型オンデマンド交通に現在の中心市街地12停留所に周辺宿泊施設5ヶ所を追加し、宿泊客の回遊性向上を図る。また、駿河湾フェリーや伊豆西海岸、静岡空港から静岡市内までのバスなど大幅にエリアが拡大される。
ほかにも漁港見学、体験型観光、飲食などのチケットも104種類販売する。
2019年4月に始まった伊豆での観光型MaaSの「Izuko」。

MaaS(マース)とは、「Mobility as a Service」の略で、複数の交通機関でルート検索、予約、支払いなどまでを一つのサービスに統合して利用者の利便性を高め、交通機関側は利用促進を図る取り組み。1996年のIFTTT(ITと旅行と観光のための国際連盟)のカンファレンスでその概念が紹介されて、スウェーデンのイェーテボリで交通機関のサブスクリプション(定額利用)モデルの実証実験が行われて始まった。
現在では
・フィンランドの「Whim(ウィム)」
・イギリスの「Mobilleo(モビレオ)」
・ドイツの「REACH NOW(リーチナウ)」
・リトアニアの「Trafi(トラフィ)」
・イタリアの「myCicero(マイシセロ)」
・シンガポールの「Zipster(ジップスター)」
・台湾の「UMAJI(ユマジ)」
など、各国で様々なサービスが開発されている。
伊豆半島で行われている「Izuko」は、ドイツの「REACH NOW」の全身である「Moovel」を利用したもので、東急、JR東日本が中心となって進められている。観光型MaaSとしては、日本初らしい。
2019年4月1日から6月30日までの第1段階では、主に伊豆急や伊豆箱根鉄道、東海バスの天城線などと下田市のオンデマンド交通を中心とした実験で、1045枚のデジタルチケットを販売。
2019年12月1日から2020年3月10日までの第2段階では第1段階に加えて、JR伊東線が追加になったほか、熱海市周辺のバス路線、下田オンデマンド交通の有料化と拡充、対象観光施設の増加などが行われて、デジタルチケット販売は5121枚とかなり増えた。
このチケット販売数は、国内で行われてる観光型MaaSの中では群を抜いて多いらしい。
で、今期が第3段階。
記事にある通り、エリア拡大が大きく取り上げられているが、観光施設、体験型観光などの商品数も第2段階の5倍に増えた。また登録手段や決済手段も増加し、新幹線のネット予約「エクスプレス予約」「スマートEX」との相互連携も行うみたい。
どんどん便利になってる!
対象エリアに旅行を考えている方には、ぜひとも活用(実験参加)してもらいたいですねぇ~。
どんな風に「Izuko」旅ができるのかを、鉄道新聞さんが取材してくれてました。
スマホ1つで伊豆の旅はできるか!?「Izuko イズコ」を使ってみた
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